先日のドキュメンタリー番組でのある父娘のエピソードです。
足に障害があるお子さんとご家族の話でした。
ある時、娘さんはご両親がお家の家計について話しているのを聞いてしまいます。
娘さんはお家の経済状態が良くないのは自分のせいだと思います。
そして「自分がいない方がみんなが幸せになれる」と自死を図ろうとします。
近くにあったハサミを、這って手に取ろうとした時、父親が偶然そこに現れます。
あわや、という現場を見つけた父親は娘さんに
「障害があろうとなかろうと、お前はおれの娘だ!
障害は悪いことでも恥ずかしいことでもない。胸を張って生きろ!」
と涙を流して伝えます。
それからこの娘さんは困難なことにぶつかった時には父親の言葉を思い出し、
「やってみよう!できないことはお願いすればいい」と前向きに生きれるようになったそうです。
不登校・ひきこもりのお子さんの気持ちも、この娘さんと同じでしょう。
「自分なんかいない方がみんなが幸せになれる。。」
私自身も、幼い頃から存在理由について、ずっと問うていました。
「私が生まれてこなければ、母は自分自身の人生が送れたのか?」
「私は生まれてこない方が良かったのか?」と。
なぜなら
年齢差24の年の差婚、自分より年上の義子達がいるという、旧家の後妻として嫁いだ母から
「子供は作らない約束だった」「あなたがいるから離婚しない」
と聞かされていたからです。
周りの大人達の言動は大きな影響力を持ちます。
今でこそ、母の辛かった当時の気持ちや、そこに隠れていた愛情を理解できるようになりましたが、幼い子供にとっては「親」がその世界の全てなのです。
親御さんが「不登校・ひきこもり」をどのように捉え、お子さんにどんな言葉をかけるか、
意識の持ち方で大きく変わっていきます。
統計から見る「生きづらい」と感じる子の割合
平成15年には文部科学省から 不登校への対応の在り方について
「特定の子どもに特有の問題があることによって起こることではなく,どの子どもにも起こりうることとしてとらえ,関係者は,当事者への理解を深める必要があること。」
と、各都道府県・指定都市教育委員会教育長・各都道府県知事などの関係機関に通達を出されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/021.htm
14年も前に出されたこの通達。
14年の時を経て、教育現場や一般の方々へどれだけ認知・理解がされているでしょうか?
平成24年12月に発表された
「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児 童生徒に関する調査結果」( 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf
では6.5%という調査結果が発表されています。
記事にも書いたHSP傾向にある子供が20%。重なる子もいるでしょうが、合算すると26.5%
約三分の一弱に近い子が、なんらかの違和感を感じていると推定できます。
クラスの子の三分の一!
この数値からも不登校になるのは特別なことではないことを示しています。
みんなが行っている学校に通えなくなるのは、単なるマッチングだと考えられないでしょうか?
ただ、そこの場所に合わなかっただけ。
そこは、お子さんが、のびのびと自分を表現できる居場所じゃなかっただけ。
子どもたちの未来のために
好きなことを味方につける
前回の記事で書いた
「発達障害の天才ピアニスト野田あすかさん」は同じ格好をした団体を見るとパニックが起こるそうです。
HSP傾向にある私の娘は17歳の時、
「クラスでみんな同じ格好をして、同じように前をむいて、同じことをしているのを見たら気持ち悪くなった」と言いました。
「 15 才でコーヒーショップを始めた、岩野 響さん」のお父様は、
「できることを少しづつ増やしていくことも必要ですが、やりたいこと・好きなことに目を向け、伸ばしていくことが大切」とおっしゃっていました。
人はそれぞれ特性を持っています。
違ってていいんです。
問題なのは、「人と違ってていい」ということを受け入れてないことにあります。
自身自身の「こうあるべき」への囚われもありますが、
周りの大人たちの価値観が、子どもたちの将来を大きく左右する と言っても過言ではないでしょう。
不登校だった息子は、写真に興味を持ち始め、学校には通ってませんでしたが、
16歳の時に自転車で片道6時間半かけて横浜まで行き、私に写メを送ってきました。
その時の写真がこちらです。↓
彼は、この青い空に、この海の香りを運ぶ街の風に、何を想い、何を感じたのでしょう?
当時彼は高校2年生。
小学校高学年から中学の3年間を学習支援室で過ごし
(といっても、通学したのは実質一年間くらい)
第一志望だった都立のチャレンジ校へ入学し、部活・バイト・他部履修とパワフルに行動していた高校一年でしたが、高一の後半から人間関係に悩み、高二の二学期にはまた不登校となりました。
バイトも辞め、ひきこもりがちで、言葉もあまり交わさなくなった彼の心境はいかほどだったでしょう。
想像ですが、高校はチャレンジ校(定時制三部・単位制)でしたので、
「チャレンジ校にさえ行けない」「家族の期待にも応えられない」と自分を責め、自分を「ダメなやつ」と思い、自己否定の真っ只中だったのではないでしょうか。。
私に写メが送られてきた時は、とても喜ばしく思いました。
「自信を取り戻してくれるといいな」「自分を責めないでほしい」という思いで、ただ見守るばかりでしたので
え〜っ!? 横浜まで? 自転車で? ?
(笑)うん、このパワーがあればこの子は大丈夫!! と思えたのです。
そして、息子が自分に「好きなことをしてもいい」と許しを出した時だったからです。
自己承認が確立できてないと何度も同じことを繰り返します。
自信が持ててる時は前向きに、パワフルに行動できますが、
何かある度に気分は落ち込み「やっぱり私は、僕は、ダメなんだ」
そう、「やっぱり」がつくんです。
この「ひまわり」は、息子がバイトで稼いで買った一眼レフで、この夏撮った写真です。
アート(創る・表現)は自己承認できるようになるための最強の力を持っている、
と私は考えています。
大きな声で言いたい。
ブレない自分をつくってください。
自分の特性を識り、自分の好きなことを見つけ、世界を拡げ
胸を張って生きてください。
不登校・ひきこもりは、悪いことでも、恥ずかしいことでもない!
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