学校に戻さなくてもいい?

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不登校・登校拒否、ひきこもりのお子さんを持つ親御さんの悩みの最初にあるのは、
まず「どうしたら、以前のように学校に行ってくれるようになるんだろう」でしょう。

私は「無理に学校へ戻す必要はない」と思っています。

毎月、月初に開催している
「不登校・登校拒否、引きこもりを考える親の会」の例会で
参加者の方とお話しさせていただく中で
「どうしてそんなふうに思えるようになったか」
(学校に戻さなくても大丈夫と思えるようになったのか)
と質問を受けたので、こちらでもお話ししていきたいと思います。

どうして「学校に戻さなくても大丈夫」
と思えるようになったのか

簡単に言ってしまえば、自分の固定観念
「みんなが行ってる学校に行かせなければならない」
「みんなと一緒でなければならない」
という、「~しなければならない」「こうあるべき」という考えを
捨てることができたからです。

「学校へ戻さなければ」と思うのはなぜでしょう?

将来への不安があるからですよね?

不登校・登校拒否、ひきこもりのお子さんを持つ親御さんは
「みんなと同じように学校に行けなければ、この子の将来は。。」
「学校に行けなくなってしまって、この先どうなるのか。。」
といった不安が、常につきまとっているのではないでしょうか?

では、
「みんなと同じように学校に行ってなくても大丈夫」
「学校行ってなくても社会人として自立できる」
としたら、どうでしょう?

何がなんでも、近所の子どもたちと同じ学校へ行かせる必要はなくなりますし、
校区内への通学は選択肢の一つ、として捉えることができるのではないでしょうか?

特性や好きなことを極めると将来につながる

2017年7月28日放映の「金スマ」では発達障害がテーマでした。

番組では 「発達障害の天才ピアニスト野田あすかさん」のことを中心に、「15 才でコーヒーショップを始めた、岩野 響さん」のことも取り上げられていました。

ゲストコメンテータには2015年にご自身が発達障害であることを公表された栗原 類さんも。

最近は、メディアで「発達障害」をテーマとする番組やニュースでも取り上げられるようになり、一般の方々が耳にすることも増えてきましたが、数年前までは、
「変わってる」「みんなと同じことができない」と言われ、
「扱いにくい」として、
「みんなと同じように」が良い、とされてきた日本の教育現場や社会風潮ではなかなか理解されてきませんでした。

何よりも問題なのは、

そいういった、まわりの子どもたちと少し違った発達障害やHSPの特性を持つ子どもたちの自尊感情が著しく低いことです。

 「なんでみんなと同じことができないの!?」と、いろんな場面で言われ続けて育てば、至極当然と言えます。

まわりの大人たちが、子どもの特性に早い時点で気づき、育むことができれば、
「発達障害の天才ピアニスト野田あすかさん」や、
モデル・俳優として活躍されている栗原 類さん」
「 15 才でコーヒーショップを始めた、岩野 響さん」のように、

のびのびと自分らしい人生を送ることができるのです。

もちろん、まわりの方の理解・ご本人の努力があってのことですが、自尊感情がないとそのエネルギーは出ません。

「一生この子の自閉状態と付き合う」と私が覚悟を決めた息子は、写真に興味を持ち始め、学校には通ってませんでしたが、16歳の時に自転車で片道6時間半かけて横浜まで行き、私に写メを送ってよこしました(笑

18歳の時にはバイトで稼いだお金で一眼レフを買いました。

まわりがその子の特性を受け入れ、認め、育むことで、子どもは
「自分はダメなんかじゃない」と思えるようになります。

「自分はダメなんかじゃない」と思えると、自尊感情が芽生え、次への一歩が踏み出せるようになります。

好きなことに対しては驚くべきパワーを発揮します。
そして、アート(表現)は、自尊感情を育む上で大きな力を持っていると、私は考えています。

HSPの特質についての記事はコチラ

迷いの中での進路選択

今でこそ、「子どもの特性・好きなことに目を向けましょう!」と言っていますが、
息子が小学校5年生の時不登校となり、自閉状態が続く中、中学への進路をどうするか、私もさんざん迷いました。

まわりの子どもたちが通っている校区内の中学に通わせるべきか。

6年生になって、時たまでも通うことができるようになった学習支援室へ、このままお世話になるか。。

校区外の不登校児を受け入れている教室に籍を置くか。。

不登校児を温かく受け入れて、見守ってくださる「学習支援室」でこのままお世話になったとして、社会に出て辛いことがあった時、この子は対処できるのか。。

甘やかしではないか。。
そんな思いが渦巻いていました。


結果、本人ともよく話し「学習支援室でお世話になる」と決め、息子は中学の3年間、校区内の中学に足を踏み入れることは一度もありませんでした。

けれど、「学習支援室でお世話になる」と決めたことで、
「あ、みんなが行ってる学校に通わせなくていいんだ」と思ったら、私の精神的負担はとても軽くなりました。

状況を認める。覚悟を決めるとラクになる。

息子が小学校6年生になって、なんとか学校へ戻そうと、
スクールカウンセラーを受け、子どもに付き添い、登校し、教室の隅で授業を一緒に受け、
だんだん子ども一人でも教室に居られるようになって「もう大丈夫かな。。」と思った矢先、また息子は学校に行けなくなりました。

原因はクラスメイトの心無い一言でした。

その頃の私の心境は、
「もう十分頑張ったよね」
「この子の自閉状態が一生続くとしたら。。」
小さなコミュニティでいいから、この子が自分の特性をいかして、自分らしく居られる場所で自立を目指せたら。

「学校へ戻さなければこの子の将来はない」と思い込んでいた時から視点を目の前のことから角度を変えることで、「みんなと同じでなくていいんだ」と思えるようになっていました。

子どもの「ありのまま」を受け入れられるようになった時、どれだけ自分が、「こうあるべき」「~なければならない」に囚われていたかに気づきました。

子どもを持つ親御さんの気持ちは、

突き詰めていくと
学校に行ってようと、行ってなかろうと、障害があろうと、なかろうと

「生きててくれればそれでいい」
「そのかけがえのない存在が、そこにいてくれれば。。」

にあるのではないでしょうか?

渦中にいる時はどうしても目の前のことしか見えなくなってしまいますが、
「みんなと同じでなくていい!」
「一生この子の自閉状態と付き合う!」って覚悟を決めると、私自身がすっごく楽になり、子どもも変わり始めました。

子どもの特質を大事にしよう!と思ったら、私自身の特質も大事にしてあげようと思えるようになり、また、その逆もで、自分の特質を大事にできたら子どもの特質も大事にできる。

母子の関係は相互作用だということに気づきました。

結局、縛られていたのは私自身だったんですね。

今、学校に無理やり戻すことより、

お子さんが「何に興味を持っているか」「何が好きか」に目を向けてみてはいかがでしょうか?

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